余談だが、これだけの大ヒットにもかかわらず、なんとその年の国内興行収入では第2位。1位は冒頭であげた子役スター、エドワード・ファーロングが出演していた『ターミネーター2』である。

今なお愛される定番クリスマス映画『ホーム・アローン』

 今年の12月24日のクリスマスイブにはテレビ地上波で『ホーム・アローン』が放映される。

 

 1994年にフジテレビの『ゴールデン洋画劇場』以来13回目となるが、実はクリスマスイブに放映されたことは過去に一度もなく、今年が初めてのクリスマスイブ放映となる。

 また、本作はポーランドでも人気で、テレビでは毎年クリスマスに『ホーム・アローン』が放映されるのが恒例となっている。昨年(2020年)のクリスマスイブ放映では450万人が視聴、翌25日のリピート放送では200万人もの人々が視聴したという。

 2010年にはクリスマスの番組表に『ホーム・アローン』がなかったことでFacebookを通じて9万人もの人々がテレビ局に抗議。急遽クリスマスに放送されることになったこともある。

 今年のクリスマスイブも当然放送されるが、『ホーム・アローン』がテレビ放映されることが無事(?)決定した際に〈ホーム・アローンは見られるのか?〉とネットニュースとなっていた。

 ちなみに、あまり知られていないが、本作は3作目から主演を代えてパート5まで作られ、Disney+ではリブート版である『ホーム・スイート・ホーム・アローン』が配信されている。

そんなマコーレー・カルキンの現在が気になる方へ。実は…

 当時最も成功した子役となり「世界一有名な子役」としてギネスブックにも認定されたマコーレー・カルキンは、本作とパート2に出演以降、1994年の『リッチー・リッチ』の主演を務めた以外は目立った役柄を演じることはなかった。

 しかし、2021年『アメリカン・ホラー・ストーリー 』第10シーズンとなる『American Horror Story: Double Feature』のRed Tide第3話に出演し、メディアからは高い評価を得ている。

 本作でカルキンが演じたのは、なんと裕福な家庭に盗みに入る男の役。『ホーム・アローン』のイメージから脱却できたのか、縛られたままなのかわからないが、新生マコーレー・カルキンにも注目していきたい。

2021.12.28(火)
文=すずきたけし