おやつがテーマの、このコラムにぴったりのお店を見つけました。なんと店名が「きょうのおやつ」。
場所は、阪急電鉄神戸線・夙川駅から東に徒歩15分程の高架下。店頭での対面販売の小さなお店です。
「小さな子どもさんと一緒でも、ワンちゃんの散歩途中でも、気軽に買っていただけるよう、店頭で対面販売しています」と、オーナーシェフの吉田郁子さん。
ケースには、スクエアケーキ5種類とカップケーキ6種類、クッキーが2種類。すべて吉田さんの手づくりで、小さなオーブンで少量ずつ焼き上げられています。
スクエアケーキは5種類。台湾のパイナップルケーキが好きで作り始め、「パイナップル以外のものも包んでみよう」とバリエーションが広がったのだそう。
さっぱり味の「パイナップル」は、生からコトコト5時間かけて煮込んだパイナップルを包んでいます。酸味を効かせたくてわざわざ堅めを選び、砂糖や水飴を控えているのだとか。
バニラビーンズが香る白餡の「バニラミルク」は、冷やして食べるのがおすすめ。
さわやかな風味の「レモン」は、広島県の農家直送の無農薬栽培レモンを白餡と混ぜて包んであり、緑茶と好相性。
角切りのりんごが入った白餡の「りんご」は紅茶が、ほっくりした「渋皮マロン」はほうじ茶がぴったり。
どれもあっさりした甘さで、生地はサクサク食感。味の違いも楽しくて、毎日、おやつに食べても飽きないでしょう。
カップケーキは6種類。こちらはスクエアケーキとは違い、しっとりした食感。
「プレーン」の他、ラム酒に漬けたレーズンがたっぷり入った「ラムレーズン」、中にピュレが入った「ラズベリー」は甘酸っぱさが魅力。「ショコラ」は、チョコ生地にチョコクランチとチョコをトッピングした大人味。クルミの香ばしさとイチジクのプチプチした食感が楽しい「くるみいちぢく」。苦味がおいしい「抹茶」は栗の渋皮煮をトッピングした贅沢な一品。
こぶりなサイズですが、よつ葉バターを使ったリッチな味わいなので、こぶりなサイズですが、1個で十分満足。でも、後口のキレが良いので、つい、もう1個食べたくなるのです。
2021.12.12(日)
文・撮影=そおだよおこ