リアルさは自分の実体験を再現
――そのリアルさは管理人の実体験からきているんですか。
管理人 そうです(笑)。基本的には自分の実体験です。YouTubeで出した「【社畜】新入社員リカちゃんの一週間【あるある】」なんて私の新入社員のときの経験そのものです。だから会社の人が見たら、「あれ?」って気づくかもしれないですね(笑)。
でもこの動画もたくさんの方から反響があって、「わかる〜」とか「こういう上司いるよね」とか、いろんな声をいただけて、こう思ってたのは私だけじゃなかったんだなとホッとしています(笑)。
――お顔を出していないのは、自分の実体験を描いているからなんですね。
管理人 そうです。例えば「【嘘だらけ】現実を生きるリカちゃんの就職活動」とか「現実を生きるリカちゃんのリモート飲み会【表と裏】」とかでは、面接で思ってもないことを平気で言ったり、リモート飲み会ではすっぴんと言いつつ軽くメイクしていたり、酔っていないのに、チークを塗って酔ったふりをしたり……(笑)。そういった裏の部分を描いているので、身バレには気をつけています(笑)。家族や仲のいい友達にしか言っていないです。
――YouTubeチャンネル開設からわずか1年半で登録者数は40万人を超えています。管理人の描く「現実を生きるリカちゃん」は多くの女性から共感を得ているようですね。
管理人 ありがたいですね。こんなに登録してくれるとは思っていなかったです。何も飾らないリアルを見せているので、みなさんから引かれたりしないかなと不安に思ったりもします。
タカラトミーの炎上で気づいたこと
――YouTubeを見ていると、リアルを描いていますが、下品さは一切感じないです。管理人の中で何か工夫やルールがあるのでしょうか。
管理人 明確にルールを決めているわけではないですが、やっぱりリカちゃんが好きっていうのが前提で作っているので、本来のリカちゃんのイメージを崩しすぎないようにとは思っています。ズボラなリカちゃんを描いている時点で崩してると言われたら何も言えないんですけど……。下品な言動や人が不快に思うような仕草や行動はさせないようにしています。
2021.12.03(金)
文=「文春オンライン」編集部