小さい頃から猫と生活を共にしてきた、イラストレーター・マンガ家のフナカワさん。ノラ猫に話しかけようとしたら通行人に見られてちょっと恥ずかしい気持ちになったり、台風が近づくと近所の猫たちの身を案じたり……Twitterに日頃投稿しているマンガからも、フナカワさんの「猫好き」が伝わってきます。
3月から9月まで「文春オンライン」で連載していた「あざらし、猫をかう。」は、フナカワさんが現在一緒に住んでいる猫たちと出会い、暮らすまでの経緯を、ゆるく綴っています。第1話を読むにはこちら。
けれど、このマンガに描いているのはあくまで実際に経験した出来事の一部だけ。
第1話~第3話を振り返りつつ、マンガでは描ききれなかった「保護猫」事情についてフナカワさんに聞いてみました。
紹介文がやたら個性的な保護猫もいる
物心がついた時から猫と暮らしてきたフナカワさん。親元を離れて自立し、「また猫を飼いたい」と思ったきっかけは保護猫サイトでした。
フナカワ 保護猫のオーナーさんも色々なサイトに猫の写真を載せているので、「この子、別のサイトでも見たな?」と思うことがよくありました。沢山の猫がいる中で、紹介文が光っている子は特に印象に残ります。きっとオーナーさんが書いているんだと思います(笑)。「小柄だけどよく食べる!」とか「本当に幸せを掴みたい●●ちゃん」とか書いてあると、会ってみたくなります。
初めての譲渡会。すぐに申請しなかった理由は?
近所で保護猫の譲渡会が行われることを知って、実際に猫に会ってみたことも。
フナカワ その時はコロナが深刻化する前だったので、事前予約も必要ありませんでした。会場は駅近くの集合住宅の共有スペースで、オープンな雰囲気でしたね。猫ちゃんに会って「引き取りたい」と思ったら、必要書類をその場で書いて提出して、審査に入るのだと思います。
サイト上で気になっていた2匹は案の定可愛い! 大きくなった2匹を想像して、猫を飼う気満々になったフナカワさん。
2021.10.21(木)
文=文春コミック