けれどその日は寄付だけして帰ることに。その理由は?
フナカワ その時に会った2匹はすごく可愛いし、飼いたくなったけど、その場で書類は書きませんでした。家も狭くて、猫を迎えられる環境ではなかったんです。その日の譲渡会は家族連れが多くて、その中だと自分は「猫見たさにやってきた若者」に見えただろうな、って……。譲渡会の方々はとても親切だったけど、猫を受け入れられる態勢を整えてから申請しようと思いました。
思いきって、猫を暮らせる物件にお引っ越し
そこで、思い切って引っ越しをすることに。すぐに新居を探し始め、3LDKの好条件な家に引っ越します。
フナカワ マンガだとすごい速さで引っ越したみたいになってるけど(笑)、実は3軒ほど見て回りました。もちろん、ペットOKは絶対条件です。あと、自分は家で仕事をするので、仕事部屋と猫の部屋を分けられるように、部屋の多い物件を探しました。
そんな矢先、つい最近会ったばかりの2匹の里親が決まったことが判明! 残念ながらタイミングが合わず、フナカワさんは運と縁の大切さを痛感します。
フナカワ マンガでは大ショックを受けているけど、内心「引っ越してる間に他の里親に決まっちゃうだろうなあ……」とも思っていました。譲渡会でも沢山の人が見に来ていたし。でも、ご縁が無かった2匹のことはその後も気になってはいて、SNSで2匹の近況を知って、無事に引取先が見つかったことにほっとしたりもしました。
コロナの影響で保護猫も「譲渡会」から「お見合い」形式に
以来、保護猫サイトを日常的に見るようになったフナカワさん。ある日、沖縄からやってきた2匹の兄妹猫「あわもり」と「べにあわ」に惹かれます。
今は家も十分に広いし、いつでも猫を迎えられる!と、今回はすぐに保護猫のオーナーに連絡。ちょうど新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃で、「このご時世なので譲渡会ではなく、個別でお見合いを行っています」と返事が。
2021.10.21(木)
文=文春コミック