「祖母は油絵を描いている画家で、私が幼いころから、切り絵や人形作りを教えてくれました。刺繍作品を作るときの色の混ぜ方や絵の構図など、祖母から一番影響を受けていますね。本が出来上がったときも、祖母に一番に報告しました。もうすぐ100歳なので、元気なうちに見せることが出来て一安心です」
初めての作品集となる今作。合わせて、収録作を扱う作品展も開催する。
「縫い始めは、その先の長さを思っておっくうになることもあります(笑)。でも、面白いアイディアが浮かんだら『やったるでぇ!』ってやる気も出ますし、作っていて自分でも面白いと思えたら、どんどん針が進んで、朝までぶっ通しで縫えちゃいます。ずっと出したかった作品集なので、自分の世界観を出せるよう、こだわりを詰めました」
こすげくみ/7月18日(日)まで、神田錦町・TOBICHIで「初・作品集発売記念 小菅くみの刺繍 どうぶつ・たべもの・ひと展」を開催中。本書に掲載する刺繍作品も多数販売。時間は11:00~19:00。※緊急事態宣言発令に伴い、予定が変更となる場合があります。詳しくはHPにてご確認下さい。
2021.07.29(木)
文=「週刊文春」編集部