下山田 機能面ではアスリートの動作環境でも満足できるものを追求しましたが、最大と言われるとやっぱりデザインのかっこよさだと思います。
あと、先ほど内山が成型ニットの話をしましたが、「OPT」でも同じ縫製を採用しています。生地全体が伸び縮みするため、フリーサイズ展開ができました。実際、身長154〜177cm、体重47〜85kgと、幅広い体型の女性アスリートに無理なく着用してもらうことができています。
ジムで筋トレしてもまったく漏れなかった
――とはいえやはり漏れないのか、不快感はないのか、気になります。
内山 これは嘘なしで、自分は一度も漏れたことはありません。普段から生理2、3日目ですらナプキン1枚で足りてしまうほど経血量が少ないので、そういったタイプの方であればかなり快適に使ってもらえると思います。ジムで筋トレしてもまったく漏れませんでしたね。
使用感が想像しにくいと思うんですが、経血が出た瞬間にパーッと布地に広がって、そのまま吸収してくれるので、サラサラと乾燥していくような感覚が一番近いと思います。
下山田 いつも穿いているボクサーパンツと本当に感覚が変わらないんです。それが一番いいなと思ったことですね。ただ私は経血量が多い方で、特に2日目は前日の夜から穿いていたら次の日の夕方に横から漏れてきてしまったので、そこはアップデートしていきたいと思っています。なので、私のように経血量が多いと感じている人は、ナプキンやタンポンの併用やピルの服用がベストだと思います。
試合中にナプキンを落ちてきて…
――そもそも女性アスリートにとって生理はどんな存在ですか?
下山田 正直に言うなら邪魔、ですよね。大学4年生の時、試合中にナプキンを落としたことがあるんです。相手チームのエースがドリブルで切り込んできてシュートしようとした瞬間、ディフェンダーである自分の股からナプキンが落ちてきて。次の瞬間、自分のナプキンとボールの両方を止めるという奇跡がおきたんですけども(笑)。
2021.05.04(火)
文=小泉 なつみ