眠る前のリラックスが眠りの質を上げる鍵
職場での人間関係、多忙を極める仕事、思い通りにならない子育て、パートナーとの価値観の相違。いろんなことにイライラしながらも、昼間はバタバタと慌ただしく過ごしているので、体には疲労が蓄積されています。そのためこのタイプは、寝つきは決して悪くはありません。ただ、睡眠の途中で覚醒してしまい、熟睡できないのです。
イライラしている人は交感神経が強く働きすぎている場合が多く、寝入りばなのノンレム睡眠に適している副交感神経が優位な状態になかなか持っていけない、というのがいちばんの問題点。
体は疲弊しているので、交感神経が優位なままでも眠りに落ちることはできるけど、ノンレム睡眠の質がよくないためにレム睡眠にうまく移行できず、眠りの歯車が狂ってしまっている状態なので、途中で目が覚めてしまうのです。
「イライラ不眠」の人こそ、眠る前に交感神経を優位にさせないための“スリーピング・ルーティン”を意識してみましょう。
眠る30分〜1時間前には、パソコンやスマホのブルーライト、照明、テレビ画面からの光と音の刺激から離れるようにします。「夜に届いたメールの処理は、翌朝でも大丈夫!」と自分に言い聞かせ、寝室ではスマホを見ないように自分を変えていきましょう。ちなみに僕は、寝室にスマホそのものを持ち込みません!
このタイプにはがんばりやさんも多いので、寝る前に筋トレなどをする人も多いのですが、これも交感神経を優位にしてしまいます。筋トレは起床後に行うようにタイムスケジュールを組み直し、夜はストレッチ程度にとどめるなど、生活全体の見直しもしていきましょう。
合い言葉は、ゆったり。夜は、呼吸も行動もゆったりと。これだけで眠りの質が変わっていきますよ。
不眠を「ツボ」と「スリーピング・ルーティン」で徹底解消!
2021.04.24(土)
文=今富夕起
イラスト=押本達希
写真=深野未季
ツボ指導&モデル=尾下瑞姫
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