35位「メッコール」

「麦コーラと書かれていたが、色がコーラっぽいだけで、味は濃い麦茶をサイダーで割ったようなものだった。どこでも買えるものではなかったが、1990年代は、渋谷の歩道橋の側と、横浜中華街の薬局の前にある自販機で売られていたのを確認している。現在は終売となったようだ」(MCC、1982年、炭酸)

34位「テス」

「当時のミルクティーとしては、甘すぎない方だった。サントリーの自販機で何度か買った記憶がある」(サントリー、1980年代後半、紅茶)

33位「NCAA」

「『がんばった人には、NCAA.がんばれなかった人にも、NCAA.』という、糸井重里氏のコピーが好きだった。もちろん私はがんばれなかった派でした」(サントリー、1981年、スポド)

32位「あったまるこ」

「キンカンとカラマンシーを使用した、ホットで飲める柑橘系飲料。実際にホット販売されていた。味は甘さ控えめでおいしかった。パッケージデザインがかわいかったが、その後発売された『なっちゃん』と同じデザイナーのデザイン。あったまるこは、知られざるなっちゃんのお姉さんだった」(サントリー、1990年、フルーツ)

31位「ゲータレード」

「歴史のあるスポーツドリンクというとポカリスエットが反射的に思い浮かぶだろうが、日本で初めて登場したスポーツドリンクは粉末のゲータレードだった。スポーツドリンクという存在自体が、物珍しい時代だったのである。その後、健康に良いイメージも手伝って、缶飲料でもたくさんのスポーツドリンクが登場。缶入りのゲータレード、今は見かけないが懐かしい」(雪印?、1980年代、スポド)

2021.01.28(木)
文=清水 りょうこ
写真協力:久須美雅士(The Archive of Softdrinks)、スタジオ クライン、山崎幹夫、ほか飲料メーカー各社