5位「熱血飲料」
「オクタコサノールという脂肪燃焼効果などがあるとされる成分が配合されていたスポーツドリンク。CMは唐沢寿明扮する奥田古佐典が熱血飲料を飲むと熱血キッドに変身。悪の組織に囚われたヒロイン(中村通代)を救出するというストーリーだった」(サントリー、1991年、スポド)
4位「Drink! Smap!」
「同名のアルバムと完全タイアップした商品。CDのパッケージデザインも同じだった。中身は褐色の炭酸飲料。実際に飲んだが、決しておいしいものではなかった。ただ、ファンにとっては大切なものだったのだと思う。SMAPのファンは女性が多いのだから、もう少し飲みやすいものにしてくれればいいのにと思った」(キリン、2002年、炭酸)
3位「暴暴茶」
「暴暴茶は、ブレンドされた中国茶で、烏龍茶やプーアール茶、玫瑰花などが使われている。当時日本でも大人気だったジャッキー・チェンが監修し、CMにも登場。『飲んでます』というセリフが『ぬんでます』と聞こえることが記憶に残っている人も多いようだ。暴暴茶は、そもそも暴飲暴食をする皇帝のために生まれたお茶で、口の中をさっぱりさせる効果は非常に強力だった。実際に飲んだが、口や喉の油分がもっていかれるためか、数口でギブアップ。油分の強いラーメンやカルビ肉などと一緒に摂取すればよかったんだろうが、そんなアドバイスは書かれていなかった」(ポッカ、1994年、茶)
2位「サスケ」
「『コーラの前を横切る奴、冒険活劇飲料「サスケ」』というキャッチコピーだったが、コーラの前を横切ることもなく去っていった幻の炭酸飲料。残念ながら私は手に入れられなかったため、飲んでいない。当時飲んだことのある知人によると、母親に自分で買って欲しいと言ったのに、あまりのまずさに、逆ギレして母親に怒ったとか。缶だけでなく、瓶入りもあった」(サントリー、1984年、炭酸)
1位「維力」
「多くの人たちが伝説のドリンクとして記憶する飲み物。飲んだことがない世代も、飲料に興味があれば、その名を聞いたことがない者はいないだろう。多くの場合“まずい飲料”として語られるが、私はおいしいと思っていた。大学にあった自販機で毎日買って飲んでいた。中国のオリンピック選手用に開発されたというのもユニーク。もう一度、再販してほしい商品のひとつ」(ポッカ、1987年、スポド)
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(写真協力:久須美雅士(The Archive of Softdrinks)、スタジオ クライン、山崎幹夫、ほか飲料メーカー各社)
2021.01.28(木)
文=清水 りょうこ
写真協力:久須美雅士(The Archive of Softdrinks)、スタジオ クライン、山崎幹夫、ほか飲料メーカー各社