20位「カンフー」
「当時、SMAPのメンバーだった香取慎吾がCMをやっていた。味は漢方系エキス入りの炭酸飲料。飲み干すことはできなかった。缶のデザインは素敵だった」(サントリー、1995年、炭酸)
19位「ジョルトコーラ」
「カフェインがほかのコーラと比べて2倍入っているということで、どんなに刺激的なのかと期待して飲んだら、あまり効果はわからなかった記憶がある。ビートたけしを起用した『ジョルト党』という選挙運動風CMは話題になった。2001年に終売」(UCC、1990年、コーラ)
18位「ウィズユー スイカソーダ」
「スイカ味の飲料は、日本でほとんど見かけたことがなかったため、この商品の登場には驚いた。味的には『まあ……スイカかな?』というものだったが、グラスに入れると透明感のある赤い液色が美しかった。個人的には、商業誌で初めて飲料コラムを書いた商品なので懐かしい。なお、1989年には『ウィズユー スイカソーダ2』という、ややクリームソーダっぽい商品が登場。また、2010年には『23年ぶりに復活』ということで、ペットボトルでビタミンB6をプラスして登場した。でも、やっぱこの缶のデザインがよかったんだよなー」(キリン、1987年、炭酸)
17位「ファンタ ゴールデングレープ」
「ファンタグレープで使用されていた色素に問題があると発覚。その解決策として、その色素を使わない『ゴールデングレープ』が登場した。後に『ファンタゴールデンアップルあった?なかった?論争』が盛り上がったが、なかった派は『この商品をゴールデンアップルと勘違いしているに違いない!』と主張していた」(コカ・コーラ、1970年代?、炭酸)
16位「プラッシー」
「武田薬品工業の子会社である武田食品工業から発売されたオレンジ果汁入り飲料。ビタミンC入りなので『+C』からネーミングされたという話もある。また、パルプと呼ばれる果実の繊維分が加えられており、振ると小さな白いものが、雪が舞うように見えた。お米屋さんで売られていたのは、お米を炊くときにビタミンを加えるための商品を卸していた関係で、すでにルートができていたため。当時、お米はお米屋さんから購入し、宅配してもらうのが一般的だったため、その際にケースで購入して、一緒に配達していたのである」(武田食品工業、1958年、フルーツ)
2021.01.28(木)
文=清水 りょうこ
写真協力:久須美雅士(The Archive of Softdrinks)、スタジオ クライン、山崎幹夫、ほか飲料メーカー各社