コーヒーを飲んで昼寝すると
こんなにいいことが!
近ごろ話題になっている日本人の「睡眠負債」。睡眠不足が積み重なって、様々な不調を引き起こすと言われています。
年中、睡眠不足で午後の眠気に悩んでいる……そんなお疲れモードのみなさまのために「睡眠カフェ」をレポート!
日中に理想的な仮眠を取れる場であり、良質な夜の睡眠を疑似体験できる体験型カフェ「ネスカフェ 睡眠カフェ」が東京・大井町にオープンしましたので、いってまいりました。
カフェインレスコーヒーとカフェインを含むコーヒーの飲みわけが、良質な睡眠を実現するというのです!
コーヒーナップが
午後のパフォーマンスを上げる
「コーヒー」と「睡眠」。一見、相容れないように思えるふたつですが、短い仮眠を取る前にカフェインを含むコーヒーを飲むことで、目覚めたあとのパフォーマンスに役立つとされているのが「コーヒーナップ」という仮眠のスタイルです。
広島大学大学院総合科学研究科・行動科学講座の林 光緒教授の研究によると、昼寝をした場合としなかった場合で記憶力テストを行った結果、昼寝をしないと時間の経過とともに眠気が増して、テストの間違いが増えることが判明。
逆に、20分の昼寝をしたあとは、眠気が抑えられて、間違いも減るという結果に。
さらに「顔を洗う」「強い光を浴びる」「昼寝前にコーヒーを飲む」で比べた結果、最も結果がよかったのは、「昼寝前にコーヒーを飲む」場合がもっとも眠気も抑えられてテストの間違いもほとんど観察されなかったそうです(図参照)。
具体的な方法としては、コーヒーを飲んで20分昼寝するだけで、その後のパフォーマンスの差は歴然。
カフェインは摂取してから20~30分ほどで人体に吸収されるため、入眠への影響に心配がないのはもちろん、昼寝に適した時間で目覚めもシャッキリするそうです。
2019.06.09(日)
文・撮影=梅森妙