南太平洋のほぼ中央、333の島々からなるフィジー。多くのハリウッドスターやビリオネアがハネムーンやヴァカンスに、この島々を選ぶ。
成熟したリゾート文化、美しい南洋の自然、エキゾチックな伝統文化……。そして何より、フィジアンたち。
「ブラッ!」(こんにちは)のひと言と太陽のような笑顔が、しあわせな気持ちで心を満たしてくれる。
エキゾチックな
プールヴィラでまどろむ
国際空港のあるビチレブ島の西、フィジーで最もポピュラーなリゾートアイランズ、ママヌザ諸島。およそ20の島々にリゾートが展開し、多くが1島1リゾートだ。
シックスセンシズ フィジーはデナラウマリーナから専用ボートで約40分。リゾートにはメガヨットも係留できそうなゲスト用の2つのマリーナがある。
そこで迎えてくれたのは、陽気なフィジアンの歌声。
そして歌の締めに、大きな声で「ブラッ!」。旅の疲れも一気に吹き飛ぶ。
すべてにプライベートプールをしつらえた24棟のヴィラは広さ110平方メートル以上。大きさやビーチフロントなどで3タイプに分かれる。
ウッドを多用した室内は、ベージュやダークブラウンに差し色のレンガ色が効いている。フィジーに伝わる伝統的な布タパクロスに使われる色合いだ。
柱に巻き付けられたヒモもタパクロスによく用いられる模様。壁にはモノクロームのフィジーの写真が飾られている。エキゾチックかつシックな雰囲気だ。
スライド窓を開ければ、ウッドテラスにプライベートプールとデイベッド。
部屋タイプ(ハイダウェイ・プールスイート)によっては、プールから直接、アウトドアのバスルームに入れる。
充実したアメニティもこのリゾートの特徴で、爽やかな香りが気分をリフレッシュしてくれる。
ナチュラルな風合いを大切にしながらも、サウンドシステムはブルートゥースが使えるなど、今どきのファシリティも抜かりなし。
そして、日替わりで届くココナッツチョコレートや砂糖がけのクッキーなど、小さなお菓子も楽しみのひとつだ。
ヴィラに加えて、目下、60棟のレジデンスも建設中。こちらは2~5ベッドルームをもつ広々とした邸宅風。フィジーに別荘をおひとつ、いかが?
2019.05.29(水)
文・撮影=古関千恵子