真新しいライトレールに
乗車し早速移動

 緑山線は「V01紅樹林駅」から「V07淡水行政中心駅」までは高架駅、「V08浜海義山駅」から「V11崁頂駅」までは地上駅となっています。

 各駅に宜蘭出身の絵本作家、幾米(ジミー)さんのオブジェや絵があるのが最大の見所です。車両は鮮やかなブルーで、大きな窓が印象的な近代的デザイン。

 また始発、終点駅以外で下車する場合、乗客が自ら扉中央にある丸いボタンを押さなければドアは開きません。

 さらに各駅の停車時間は約1分程度、オブジェをゆっくり見ていると電車が発車してしまいますのでご注意を。

 車内はバリアフリーとなっており、窓側にロングシートが数席、車両奥にはクロスシートが設けられており、紺色の座席は優先席となっています(車内での飲食は勿論、クロスシートに足をのばして座るなどの場合、最高7,500元の罰金が課せられますのでご注意ください)。

 今回2つの駅で途中下車しましたが、「V02竿蓁林駅」は山側にマンション、海側に街を望める景色が広がり、「V06新市一路駅」は高層マンションが立ち並び、これからの発展が楽しみなエリアでした。

 その他「V03淡金鄧公駅」には、駅から徒歩約50メートルの場所に「滬尾櫻花大道(滬尾桜大通り)」があり、「V05淡金北新駅」では、下車後バスに乗り換えて「淡水天元宮」まで向かうことができます。

 ここは台湾でも有名な桜の名所で、毎年3月になると色鮮やかな天壇とピンクの桜のコントラストを楽しむために多くの人がこの場所を訪れます。

 「V07淡水行政中心駅」は、この路線で一番栄えた駅となっており、乗客のほとんどはこの駅で下車します。

 近くにはカルフールや淡水国民運動中心(淡水市民スポーツセンター)などもあります。この駅以降は、ライトレールは地上を走るため、道路の信号が赤になれば停車します。

 乗車から約30分、終点「V11崁頂駅」に到着です。プラットホームで切符を係員に提示しましたが、回収される事はありませんでした。

 駅の周辺は更地で何もありませんが、ホームの少し先には2列に並んだライトレールがあり、車両を近くで眺めたり撮影したりする事もできます。

 今回は夕方に紅樹林駅に戻ったお陰で、ライトアップされたオブジェを楽しむ事もできました。

 台北市内からも近く、各駅に設置されたオブジェも楽しい淡海ライトレール緑山線。これからの季節、週末ミニトリップで足を運んでみてはいかがでしょうか。

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げおかげさまで10年を超えました。
現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!!

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2019.03.05(火)
文・撮影=矢作晃之