アットホームな雰囲気!
「澎湖乞龜祈福儀式(西乞龜)」

 亀は長寿のイメージがあり「龍、鳳、麒麟」と共に縁起の良い動物、また台湾語で「長い」と「亀」の発音がよく似ている事から、台湾の人々にとても愛されています。

 澎湖ではこの亀によって平安祈願を行う事が習慣とされており、元宵節では「もち米」「麦芽糖」「砂糖」などを使い、「肪片龜」という亀のお供えを作って廟に供えます。

 その後、筊(神様と会話をする為の三日月形の神具)を使い、許可をいただきお供えを家に持ち帰ると1年間いい運気が続くと言われる、アットホームな雰囲気の元宵節の祭りです。

 近年は澎湖名産の海苔やキャベツなどを使ったユニークな亀のオブジェ等も楽しめるイベントとしても親しまれています。

澎湖乞龜祈福儀式

開催地 澎湖県全土
交通 台北から国内線で馬公空港へ。そこからフェリーなどを使い澎湖諸島各島の廟やお寺へ
開催日程 2019年2月21日(木)~24日(日)
https://www.penghu-nsa.gov.tw/Japan/

ランタンは黒マグロがモチーフ!
「台湾燈會」

 政府主催のランタン祭りは毎年異なる場所で開催。今年は南部の屏東縣が会場となっています。今年は干支の(いのしし)ではなく、黒マグロをモチーフにした巨大なメインランタンが用意される予定です。

台湾燈會

開催地 屏東、東港、大鵬灣
交通 台鉄潮州駅から、大鵬灣会場行き無料シャトルバスあり(10~15分に1本)
開催日程 2019年2月19日(火)~3月3日(日)
https://2019taiwanlantern.taiwan.net.tw/jp/


 ちなみに、台湾では冬至に湯圓を食べますが、元宵節にも食べる習慣があります。この日に食べる湯圓は中にあんこが入った物が多いとか。

 「圓」という字は、家族団圓(団らん)、円満といった意味を含んでいると言われています。各地の元宵節を楽しんだ後は、是非湯圓もお召し上がり下さい。

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げおかげさまで10年を超えました。
現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!!

Column

台湾ぶらぶら食べ歩き

現地在住の日本人コーディネーター矢作晃之さんがお伝えする、台湾グルメてんこもりレポート!
高級レストランからB級グルメまで情報満載です。

2019.02.01(金)
文・撮影=矢作晃之