Magnificent View #1389
コーク(アイルランド)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ダブリンに次ぐアイルランド第二の都市、コーク。7世紀に聖フィンバーが教会と神学校を建てたことが、街の起源といわれている。その後、イギリスとの交易の拠点として栄え、しだいに商業都市となっていった。

 川面にカラフルな建物を映すのは、リー川。街は、この川の中洲と川沿いに開けている。

 気候はアイルランドでは珍しく、年間を通して穏やかで温か。ダブリンほどの大都会ではなく、雰囲気も素朴だ。商業の街として栄えていたこともあり、人々もチャキチャキしていてフレンドリー。よく「歌うように話す」と表現されるコーク訛りも、どこか愛嬌がある。

 そんな街の人々は、地元愛も熱い。街にたくさんあるパブでも、飲まれているビールはアイルランドを代表するギネスではなく、地元産のビーミッシュとマーフィーズ。ダブリンにはちょっとした対抗心があるようだが、飾らない街の気質はアイルランドでも愛され、観光客でにぎわっている。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2018.04.23(月)
文=芹澤和美