プライベートジェットで
アイランドホッピング?

HondaJetのエンジンはGE Honda製。車でよく見るあのロゴが!

 「ANAビジネスジェット」が手配するのは、乗員1人+乗客5~6人乗りのHondaJetを含むビジネスジェット。機材を所有しないことで選択肢の幅が広がっている。

 今回の記者発表では、タイから飛来してきたというブルーのHondaJetがお披露目された。各ジェット機にはそれぞれ個人や法人のオーナーがいて、彼らが使用しない期間は一般に貸し出しするという仕組みだ。つまり、ひととき富裕層の皆さんのような体験ができるというわけだ。

やっと私の順番が! HondaJetのロゴ入りの絨毯を踏みしめて機内へ。
まずはコックピット。パイロット1名でのフライトが可能なので、なんと、副操縦席に座って飛ぶこともできる!

 2018年夏にはアメリカのロサンゼルスとシカゴなど北米エリアを対象としたサービスを開始し、下期には欧州での運用、2019年度にはホノルル、その後はアジアへとサービスエリアを拡大していく予定だという。

 現地までの国際線ロングフライトはANAの定期運航便、そこから先の現地での移動をビジネスジェットで繋ぐということになる。

左:向かい合わせに配置された4席。
右:トイレと洗面台も完備している。

 ビジネスジェットという名称からビジネス利用のためのものとイメージしてしまいそうだが、実際にはレジャー需要も視野に入れているという。2019年度からの運航を予定しているホノルルでは、離島間のアイランドホッピングに利用できるのだ。

 たとえば短い休暇で効率よくネイバーアイランドを観光したいとき、ひとときのプライベートジェット気分を体験したいとき、ハネムーンの思い出作りのためなど、様々なシーンで利用することができる。

後方から前方を見ると、ひとつひとつの座席が余裕の広さなのがわかる。

 そこで気になるのはチャーター費用。富裕層価格だと「やっぱり無理!」となってしまう。今回ご紹介したような5~6人乗りの小型ジェットのチャーター費用は、1時間約40万円。ホノルルからハワイ島までは40~50分なので、1時間以内に収まる。6人で割れば6分の1の約67,000円となる。6万円台でプライベートジェット体験が叶うのだ。

 これは、時間は短いけれど、ファーストクラスで世界一周の約100万円の航空券を16区間使った際の1フライトあたりの運賃とほぼ同額。世界一周航空券を利用してファーストクラスに格安で乗ったら、次はビジネスジェットに挑戦してほしい。

こちらはガルフストリームG650。最大19人まで搭乗でき、東京からニューヨークやロンドンまでといったロングフライトが可能だ。(C)双日
ガルフストリームG650の機内。機内食を提供する設備も完備している。(C)双日
ロングフライトの際にはベッドで休むこともできる。(C)双日

【取材協力】
ANAホールディングス

https://www.ana.co.jp/group/

双日
https://www.sojitz.com/jp/

HondaJet
http://www.honda.co.jp/jet/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は4刷で、台湾・中国にて翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国で出版された。『ファーストクラスで世界一周(仮題)』近日刊行予定。
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2018.04.24(火)
文・撮影=たかせ藍沙