ワンランク上の調理道具を贈る時には、食いしん坊心と、美しく使える機能美を兼ね備えた逸品を選びたい。料理好きが推薦する理由に納得。
» 第1回 カレー好きがぞっこん愛用
» 第2回 使う姿が美しくなるプロ仕様
» 第4回 実用性がありながら美しい佇まいの道具
使うことだけを考えた、美しい道具
料理写真を中心に活躍する日置武晴さんは仕事柄、プロの使う道具を目にすることが多いという。
その時、いつも感じるのは、無駄を削ぎ落とし、使うことだけを考えた道具は美しい、ということだ。自他共に認める食いしん坊。自宅では自らキッチンに立つことも。
「使いながら、優れた機能性を発見するとワクワクしますね」と語る。用の美が宿る道具だからこそ、実用品を贈る価値がある。
B. 家庭用ミニ蒸し器 21×21×24cm 23,000円/八木庖丁店
C. 面取り庖丁(左:両刃) 5,000円、(右:片刃)5,200円/八木庖丁店
A. 九嶋曲物工芸の「おひつ三合」
「おひつをずっと探していて、これは、箍(たが)の付いていない、シンプルな佇まいが気に入りました。ストウブの鍋でご飯を炊いて、これに移し替えています」。一生ものの贈りものにおすすめ。
B. 八木庖丁店の「家庭用ミニ蒸し器」
「少し小さめが、“ちょい温める”のにいいんです。子どもの離乳食に使いました」
C. 八木庖丁店の「面取り庖丁(片刃、両刃)」
「洋包丁でペティナイフのような小さなサイズはよく見かけますが、和包丁では珍しい。本物感と可愛らしさが共存するのがいいですね漬物などを切るときに使っています」
九嶋曲物工芸
電話番号 0186-54-2183
八木庖丁店
電話番号 075-211-1833
http://www.yagichu.com/
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日置武晴(ひおき たけはる)さん[カメラマン]
料理写真を中心に活躍。数々の料理家、エッセイスト、スタイリストに絶大な信頼を置かれ、手がけた料理本やエッセイは数多い。フランス好き、おいしいもの好き、道具好きでも知られる。
2018.04.03(火)
Text=Noriko Ichida
Photographs=Kiyoko Eto