てんこ盛りミート・メゼに
果敢な戦いを挑む?

一軒家のレストラン「アルコンタリキ」。

 ランチは、キプロスの北西岸の街、ポリスにある一軒家レストラン「アルコンタリキ」へ。屋内のテーブル席はいくつかに分かれていて、中庭もある。ウエディングパーティも開かれることがある人気のレストランだ。

中庭にもテーブル席がある。
屋内はメインダイニングと、左奥に個室、一段下がって中庭に面するテーブル席がある。

 ここでは、キプロスならではのメゼをいただくことにした。メゼとは、東地中海で一般的に軽食のセットメニューのことだが、キプロスではコースメニューを指す。前菜からメイン、デザートまで、次々と料理が運ばれてくる。

 メゼには、魚介を使ったフィッシュ・メゼと、肉を使ったミート・メゼがあり、パフォスの記事でご紹介したのはフィッシュ・メゼのほう。今回はミート・メゼだ。

左:前菜の定番。サラダとともにいただくのは、手前から胡麻、ガーリック、ナスのタヒニ、キュウリとヨーグルトのザンジキ。
右:ナスとチーズを焼いたサガナキと、クロワッサンのような形をしたローストポテト。
豚を煮込んだアフェリアと、ポテトグラタン。

 サラダとペーストで始まるのはどちらのメゼも同じ。ここでは一部をご紹介するが、デザート含め全15品が次々と運ばれて来た。しかも、どれもかなりのボリュームだ。

 肉料理だけでも、牛肉、豚肉、ヤギ肉と3種類。そこにポテト料理やブルグル(挽き割り小麦)など、お腹にたまるものばかり。いったいキプロス人はどんなに大きな胃袋の持ち主なのだろう(笑)。

 外に出ると歩きづらいくらいお腹がいっぱいだった。ふと道の向かいを見ると、見事な大木とインフォメーションボードがあった。樹齢約700年のオリーブの木だという。

レストラン前に鎮座している樹齢約700年のオリーブの大木。

 ポリスは古代マリオン王国として栄えた街。このような古木が道端に鎮座しているのは、歴史ある国キプロスだからこそというもの。「アルコンタリキ」で食事するときには、忘れずにこの古木も見て欲しい。

Archontariki Restaurant
(アルコンタリキ)

所在地 Polis 8831,Paphos
電話番号 26-321-328
http://www.archontariki.com.cy/

2017.11.16(木)
文・撮影=たかせ藍沙