Magnificent View #1311
サルヴァドール・デ・バイア歴史地区(ブラジル)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ブラジル北東部にある港町、サルヴァドールは、この国で3番目の規模を誇る都市。2014 FIFAワールドカップの開催地のひとつだったので、その名を知る人も多いだろう。

 この街は、1549年から1763年までの間、ポルトガル領ブラジルの首都として機能していた。砂糖や金の交易で栄えた植民地時代に建てられた邸宅や教会が多く残る旧市街は、「サルヴァドール・デ・バイア歴史地区」として、世界遺産に登録されている。

 ご覧のペロウリーニョ広場は、旧市街きっての絶景スポット。マイケル・ジャクソンの「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」のプロモーションビデオが撮影されたことでも知られている。

 旧市街は高さ約80メートルの崖を挟んで「上の街」と「下の街」に分けられている。上の街には、防衛上の理由から、大聖堂や政府機関など主要の建物が建てられ、下の街には商業施設が建てられたのだそう。かつては双方を行き来するのは大変だったが、現在はエレベーターで簡単にアクセスできるようになっている。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2017.07.23(日)
文=芹澤和美