イースト東京巡り 蔵前エリア
東京下町散歩第1弾は、蔵前エリアから。
玩具や文具などの問屋や、職人向けの素材や道具を扱う昔ながらの店が多い蔵前。
そんな老舗の街に、近頃若いクリエーターたちの新しいショップやアトリエが次々にオープン、街自体がフレッシュに変わり始めている。
日々の暮らしが豊かになる器や道具たち
in-kyo (インキョ)
作家ものの器を中心に、キャンドルやカゴなどぬくもりのある生活雑貨がおしゃれに並んだ、エッセイスト中川ちえさんのセレクトショップ。
“日常の器として永く使えて、食べものを盛った様子が頭に浮かぶもの”をテーマに作品を選び、作家と話をして、自分でも実際に使ってみて、納得したものだけを扱っている。
「祖母が寝起きしていた離れの『隠居』に、私の好きなものが詰まっていたと大人になって気づいたんです。その部屋のエッセンスだけでも残せたらいいなと思って店名にしました」(中川さん)
in-kyo (インキョ)
住所 東京都台東区蔵前2-14-14 アノニマ・スタジオ1F
電話番号 090-3069-0511
営業時間 11:00~18:00
定休日 日・月曜日
「敷居の高い漆器をもっとカジュアルに使える提案をしていきたい」と、中川さん。器の良さは、実際に食べ物を盛って目と舌で味わったほうが伝わりやすいという思いから料理イベントも開催。漆の丼(大)¥15750、弁当箱(小)¥17850
2012.02.07(火)
text:Yoshiko Usui photographs:Tadashi Hosoda