何でもかんでも葦でつくるウロス島

ボートから、トトラでできた舟に乗り換えて、島に上陸。これだけの人数が乗ってもビクともしないくらい丈夫です。

 チチカカ湖の島の中でいちばん有名なのが、トトラという葦を重ねてつくった浮島が集まるウロス島。ここでは島だけでなく家も、舟もみんなトトラでつくり、おやつにも外側の皮をむいてトトラを食べるという。40ほどの浮島に1000人とも2000人ともいわれる人が住んでいるが、だいぶ観光地化されて、通いで島にやってきている家族も多いとか。

観光客が来るからこういうファッションなのではなくて、実際、こうした服でみんな働いている。スカートでちょっと寒そうだけど、ナマ足。

 「ティティラカ」のポリシーとしては、あまりツーリスティックなペルーを紹介したくないということで、案内してくれた浮島の家族は、とてもシャイ。小さな子供たちだけがはしゃいで、駆けずり回っているというところだった。お土産物を無理やり売りつけられたりしないし、家の中をのぞかせてくれたりもした。

ちょっと傾いているのは撮影に失敗したため。家はきちんとまっすぐ立っているし、電気はソーラーで自家発電。
ホテルのミニチュアのお土産そっくりのキッチンセット。やはり主食はジャガイモのよう。

 ちなみにこのウロス島に住む人たちはもともとウル族の人々で、タキーレ島に住むケチュア族の人たちとは言葉も服装も、生活習慣も違う。インカ時代、インカの人たちがスペイン人たちに追われて水上に住むようになったという説があり、もとは陸上生活者だったという。同じティティカカ湖でもいろいろな民族がいる、というのは興味深いことだった。

タキーレの織物や編物の几帳面さとは全然違い、ウロス島ではおおらかな表現の刺繍。インカの世界観である、天上界のコンドルと地上界のピューマ、地下の世界のヘビが描かれているのが分かる。

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2016.07.12(火)
文・撮影=大沢さつき