小説をモチーフにした新作プレートも登場!
ケーキには人を幸せにする力があるのだ。
「私は小説でそれが出来ているとは思えてないんです。同じ嗜好品でも、小説って、1ページ、1ページを読んでいくので、ひとくちでファーとはならない。瞬間の感覚に訴えるものには勝てないのかなと思います」(千早さん)
それを受けて、岩柳さんは、こう話す。
「小説の中にはありましたよ。めくった時に『あ、この言葉』っていう感動が。蛍光ペンで線を引きたいフレーズが満載でした」(岩城さん)
小説を読み終え、「とにかくお腹がすきました! だから、私なりの解釈で新作のお菓子を作ってみました」と語る岩柳さんが、千早さんの小説の読者に向けて、特製菓子を創作してくれることに。
「パティスリィ アサコ イワヤナギ」では、2016年4月30日(金)まで、小説をモチーフとした新作デセールプレートが、提供されている。
「千早さんが小説で効果的に使っていたグロゼイユの果汁で煮詰めた、イチゴとラズベリーのコンポートと、フレッシュのイチゴをタルタル仕立てにし、ホワイトチョコブラウニーの上に重ねました。白桃を使った季節のジェラートと共にお楽しみいただけたら」(岩柳さん)
このジェラートは、同店で4月から新たに展開されたもので、山梨県の宿沢フルーツ農園から取り寄せた厳選素材そのものの味を堪能できる、と評判を呼んでいる。
そのほかにも、同店の一番人気、峠・モンブランに春らしい新作が登場。春の峠道にひっそり凛と咲く山桜をイメージしてつくった“峠・桜モンブラン ”だ。
桜あんと和栗を組みわせた、和風のモンブランに、甘酸っぱい黒さくらんぼコンポートがアクセントを与えている。
人気パティシエールが小説を読んで創作したデセール・プレートをぜひ味わってみては。
PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI
(パティスリィ アサコ イワヤナギ)
所在地 東京都世田谷区等々力4-4-5
電話番号 03-6432-3878
営業時間 10:00~19:00
定休日 月曜
アクセス 東急大井町線「等々力駅」より徒歩3分
URL http://www.a-patisserie.com/
『西洋洋菓子店プティ・フール』
スイーツは誰かの心を不意につかんで新しい場所へと羽ばたかせるスイッチ。下町の洋菓子店を舞台に繰り広げられる鮮烈な六つの物語。
著・千早茜
本体1,350円+税 文藝春秋
発売日:2016年2月12日
» 立ち読み・購入はこちらから(文藝春秋BOOKSへリンク)
»「ショートケーキ、シュークリーム…『西洋菓子店プティ・フール』に登場するお菓子を探して」(文藝春秋BOOKSへリンク)
特製焼き菓子“ドゥミセック オグロゼイユ”を10名様にプレゼント!
パティシエールの岩柳麻子さんが『西洋菓子店プティ・フール』をモチーフとした特製焼き菓子“ドゥミセック オ グロゼイユ”を作ってくれました。この特製焼き菓子(2個セット)を、10名様にプレゼントします。
応募期間:2016年4月8日(金)~22日(金)
2016.04.08(金)
撮影=深野未季