日本ブランドには、研究、着想、技術、素材などにおいて、海外ブランドには真似できない力がある。
美容ジャーナリストの渡辺佳子さんが世界に誇りたい化粧品とは?
» 第2回 国際的コラボ力「MDNA SKINのアイマスク」
» 第3回 悩み対応力「フローフシのエリアファンデーション」
» 第4回 品質キープ力「クレ・ド・ポー ボーテのアイシャドウ」
» 第5回 創業地ブランド力「アルビオンのクリーム」
» 第6回 モード提案力「ケイトのアイシャドウ」
» 第7回 高コスパ力「ヴィセ リシェのアイブロウペンシル」
» 第8回 着眼研究力「B.Aのプロテクター」
» 第9回 素材発掘力「京都ちどりやのフェイスパウダー」
“メイド・イン・ジャパン”の真の実力を知る
メイド・イン・ジャパンの化粧品は、「そうそう、そこを何とかしてほしかった」「これこれ、この質感が大事」などの、かゆいところに手が届く感に、秀逸さが凝縮されているのではないでしょうか。
「日本人の肌はここが弱い」「原因を探ったらここに行きつきました」という細心の心遣い。日本人特有のアイメイクや肌作りの悩みを正面から受け止めて、一緒に解決策を考えてくれる懐の深さ。それに加え、粉にもペンシルものにも肌触りのよさを求める細かすぎる感性に応えて、ビジュアルのセンスもコスパも大事ですよね~と先回り。たぶん海外では問題にもならないであろう、小うるさい要望をスルーせず、きちんと向き合ってくれる姿勢は、もはや驚愕の域に達していると思います。
世界一厳しい消費者である日本人の目と感性が育ててきたメイド・イン・ジャパン化粧品。昨今では、海外の人たちにもその完成度の高さが理解され、評価が高まっています。胸に響き心もうるおす、日本のもの作りの原点を改めて体感しながら、日々、美を磨いていきたいものです。
納得できる解析力
◆ 「SK-II」の美白美容液
「何となくきれいでない、くすみ以上シミ未満の状態を『肌曇り』と名づけ、その奥には隠れジミや拡散メラニン、肌の慢性的な炎症があったという執念の追究を製品に反映させた。シミ以前のものまで解析する日本市場独自の先回り美白には脱帽」(渡辺さん)
マックス ファクター
フリーダイヤル 0120-021-325
●今回、お話を伺ったのは……
渡辺佳子(わたなべ けいこ)さん
美容ジャーナリスト。約30年にわたり美容記事の企画・執筆を手がけるほか、セレクトショップのプロデュースなど多方面で活躍。
インスタグラムURL https://www.instagram.com/twi_tkmk/
2016.03.07(月)
text=Keiko Watanabe
photograph=Hidetake Nishihara