今回はホームボタン搭載iPhoneの中では比較的世代の新しい、2017年発売の「iPhone 8」(左)を、最新のiPhone 16 Pro Max(右)と比較します 「iPhone 8」。発売は2017年。側面がカーブしたラウンドフォルムを採用し、画面下部にホームボタンを備えるデザインは、iPhone 6/6s、iPhone 7、さらにiPhone SE(第3世代)とほぼ共通です 左がiPhone 8、右がiPhone 16 Pro Max。現行モデルはホームボタンがないため、画面サイズが大きいだけでなく、本体面積に占める画面の割合が高いことも特徴です iPhone 8はシングルレンズなのに対して、iPhone 16 Pro Maxは超広角/広角/望遠の3レンズを搭載します iPhone 8は現行モデルではおなじみのナイトモードを搭載していないため、暗所での撮影に対応できないのも致命的です(左がiPhone 8、右がiPhone 16 Pro Max。フラッシュ未使用) かつてのiPhoneではおなじみだったTouch ID。指紋認証の使い勝手のよさはいまなお支持する声も少なくありません。ただし手袋をしているとロック解除できないといった指紋認証ならではのマイナスはあります iPhone 8(左)では横方向にスライドさせていたミュートスイッチは、現行モデルでは押し込むタイプのアクションボタンへと差し替えられています iPhone 16シリーズからは、写真撮影でシャッターを切るなどの使い方ができるカメラコントロールが新たに搭載されましたが、使い勝手はかなりクセがあります ボディの薄さも、iPhone 6s~8は7.3mm、iPhone 6は6.9mmしかなく、現行のiPhone 16 Pro Max(右、8.25mm)と比べて圧倒的に有利です iPhone 8のiOSアップデートはiOS 16.7.10で打ち切られているため、iOS 17以降にのみ対応するアプリはインストールできません(左)最新のiOS 18の目玉であるパスワードまわりの機能はiPhone 8は利用できません(右) LINEは2024年5月時点でiOS 16.0以降が必要となったため、iPhone 8はギリギリセーフですが、iPhone 7以前は最新OSにアップデートした時点で使えなくなります(左)iOS 18.1以降がサポートする生成AI「Apple Intelligence」が将来的に日本語に対応すれば、それらが動作しない旧モデルの価値はますます下がるでしょう(右) バッテリーは長期間使い続けると劣化が進みます。最大容量が80%を切ったタイミングが交換の目安と言われており(前回記事参照)、iPhone 8以前のモデルはこれに当てはまるケースも多そうです