漁業はもちろん農業もさかんな広島。県北の庄原市には見事な棚田の景観が広がります。 自然豊かな中国山地の麓で、郷土資源を生かした独創的な “農” を追求している「やまのまんなかだ」。 ハウスでは40メートルを超す長い畝で常時8種類以上のリーフを栽培。 ルッコラやクレソンなど、ほんの1~2センチの愛らしいリーフたちが育っていました。 我が子を愛おしむような眼差しを野菜たちに注ぐ山田誠さん。 近隣のきのこ農家から不要になった菌床をもらい受け、山の落ち葉と合わせて発酵・熟成させた手作り堆肥。 名水で知られる山の湧き水をそのままハウスに引き込み、贅沢に使用。 「自分に嘘はつけない」と、妥協を許さないオンリーワンの野菜作りに情熱を注ぐ山田さん。 山田さんを支え、「やまのまんなかだ」の生産・出荷を担う頼もしいスタッフのみなさん。 南北で大きく異なる自然風景を見せてくれるのも広島の魅力。県北の庄原市には雄大な比婆山連峰がそびえています。 山と棚田のパノラマが目前に広がる展望台「三河内棚田テラス」。 茅葺き屋根の重厚な古民家「長者屋」を宿泊施設にリノベーション。 家の中に作られた牛小屋。農家の人々がいかに牛を大切にしていたかが伝わってきます。 土壁に残されていた左官職人のいたずら絵。 のどかな時の流れに身をまかせて、心穏やかに過ごせます。 さえぎるものなく山と棚田の風景を見渡すことができる贅沢な縁側。 囲炉裏を改修したリビングダイニング。 囲炉裏の煙で長く燻された天井の煤竹が歴史を物語ります。 フローリングのベッドルームは快適性も抜群。オリジナルデザインのベッドは檜を使用。 スタイリッシュなデザインと広々とした空間に驚かされるバスルーム。 慌ただしい都会の喧噪から切り離された時間と空間が待つ古民家ステイ。 人と家畜たちが楽しげに描かれている「三良坂フロマージュ」の看板。 三良坂町の静かな地に立つチーズ工房。ショップとカフェが併設されています。 松原さんが開墾した山の斜面でのんびり過ごす山羊。とても人懐こい子たちばかりです。 山地酪農で世界でも評価されるナチュラルチーズ作りに取り組む松原正典さん。 3月から5月にかけて出産時期を迎えるという山羊たちを優しく見守る松原さん。 左から「フロマージュ・ブラン」421円、「フロマージュ・ド・みらさか」1,167円、「リコッタ 大サイズ」1,101円。 ショップでは出来立てのナチュラルチーズや地元産のジャムなどを販売。 山羊ミルクのソフトクリームも人気。400円。 これまでは廃棄されていた鹿の舌をスペシャリテに使用するなど、広島県産食材の新たな魅力を発信し続けている「NAKADO」。 カウンター6席、4名用の個室2室の店は常に予約客で満席。「何カ月もお待たせしたくない」と予約は1カ月先までに限っているそう。 「やまのまんなかだ」のベビーリーフなどを使った〈旬の野菜プレート やまのまんなかだのマイクロベビーリーフのサラダを添えて〉。 牡蠣の養殖いかだをイメージしたプレートで提供される〈かき小町のフリット ピスタチオと香草のソース〉。 「イノベーティブだといわれることもありますが、あくまでベースは伝統的なフレンチ。そこに今までの経験や日本人の感性でパーツを組み立てていくイメージで料理を創っています」(中土シェフ) 「三良坂フロマージュ」のリコッタチーズを使用するスペシャリテ〈瀬戸内のイカとトリュフ〉。 繊細かつダイナミックな中土シェフの手さばきを目の前で見られるカウンター席。 鹿が暮らす森を思わせるプレゼンテーションも印象的な〈安芸高田産の鹿舌 ジュドシブルイユと実山椒のソース〉。鹿のタンに合わせたタケノコの食感も楽しい。 「いつかは故郷の北広島町でオーベルジュを開くのが目標」と笑顔で話す中土シェフ。 1階には、広島県産のスウィーツや生鮮食品、加工食品などが並びます。