北陸の冬を代表するごちそう、ずわい蟹を存分に。 蟹料理の古い文献をヒントに考案されたオリジナルの「活蟹のしめ縄蒸し」。 「活蟹のしめ縄蒸し」の身を掻き出し、地酒をちびちび……あぁ、至福。 活蟹と寒鰤のお刺身、香箱蟹。 地元で人気のずわい蟹のメス「香箱蟹」は濃厚な味わい。 香ばしい焼き蟹と甲羅焼き。地酒のおすすめは季節限定酒「天狗舞 生酛仕込純米酒」。パンチのある味わいが蟹と絶妙にマッチする。 サクサクのカダイフと蟹の甘みが口の中で踊る「活蟹の錦糸揚げ」。 三杯酢に浸した「活蟹、金時草、蓮根」でお口を一旦リセット。 「活蟹すき鍋」は、たっぷりの蟹肉を最小限のつなぎで丸めた蟹だんご入り。 内風呂の壁面を彩る九谷焼のアートパネルを眺めながらのんびり湯浴み。 九谷焼アートパネルは、男湯女湯合わせて計8人の若手作家が自由な発想でデザイン。 内風呂と露天風呂の仕切りガラスには、金箔で霊峰白山が描かれている。 左手奥が「界 加賀」、右手前が明治時代の総湯(共同浴場)を復元した「古総湯」。 こけら葺きの屋根と2階の窓の意匠が印象的な「古総湯」の外観。 営業時間は6時から22時(12月~2月は7時から21時)、第4水曜の6時から12時は休業。利用料は大人500円。「界 加賀」宿泊者は無料。 つやつやの白飯が進むおかずがずらりと並ぶ、王道的旅館の朝ごはん。 夜は紅殻格子の美しさが一段と際立つ。 加賀藩前田家の家紋「梅鉢紋」。表門の暖簾をはじめ館内の随所に施されている。 フロントホールに見られる「枠の内」と呼ばれる建築様式。大黒柱と大きな丸太梁を使い、金物を一切使わず組み上げている。 冬の風物詩・雪吊りにぼたん雪が舞う様子を思わせる加賀水引のオブジェ。 加賀伝統の紅殻格子は、家屋の内側からは外の様子が見え、外からは見えにくいため防犯効果も。酸化鉄を主成分とする着色料の紅殻は美しさだけでなく防腐も兼ねたもの。 前身の「白銀屋」時代に、朝食の時間を知らせるために使われた「魚板」。繰り返し木槌で打たれた中心部の色が剥げ、長い歴史を感じさせる。 ベッドのヘッドボードや障子には加賀水引の美しい装飾が施されている。 部屋付き露天風呂に繰り返し入る贅沢。できれば連泊したい。 客室サインは、部屋ごとにそれぞれ異なる絵柄の九谷焼。 キーホルダーにも九谷焼。伝統的な色合いにポップな絵柄が楽しい。 「お湯印帳」を手に全国22カ所の「界」でご当地ならではの温泉体験を。