ベルリンならではの構造物が現代アートにふさわしい理由

 かたやボロス・コレクションは、東独時代には倉庫として用いられ、キューバからの輸入果物を保存していたことから“バナナ・ブンカー”と呼ばれていた建物。オーナーのクリスチャン&カレン・ボロス夫妻はコレクションの基準を、「自分たちの理解できないアートのうち、拒絶すべきではない違和感、境界的な経験に裏打ちされた作品を集めている」という。

 確かに、四方をコンクリート壁に囲まれたグレートーンの空間で、カラフルな抽象画や彫像、インスタレーションは、その色彩や質感をより際立たせながら、なおさら異彩を放っている。

 合計で約3000平方メートルの展示フロアに広がる絵画や彫刻、インスタレーションは、4年に一度のスパンで入れ替えられ、2026年夏に5回目の展示が封切られた。

 いずれのコレクションも訪問するには1時間前後の枠組みで、オンラインでの予約が前提となる。ドイツ語の他は英語が中心と聞くとハードルは高そうだ。が、頭でっかちになるよりも、身体で、この独特の空間ごとを感じるアートであることは確かなので、ぜひ足を運んでみたい。

Boros Collection(ボロス・コレクション)

所在地 Reinhardtstraße 20, 10117Berlin
電話番号 030 27594065
開館時間 10:00~20:00、火・水曜11:00~15:00
定休日 月曜
料金 20ユーロ
●1.5時間の独語か英語によるツアーをサイトにて要予約

CREA Traveller 2026年秋号
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