韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」や「涙の女王」などでの名演技で知られ、コメディラインにも定評のある俳優クァク・ドンヨンさん。そんな彼が映画『マッチング TRUE LOVE』で日本の映像作品に初出演を果たしました。

 今回の挑戦にあたり、オファー決定後から日本語を猛勉強したというクァクさん。取材現場では、会話のほとんどを日本語でこなすほど上達した姿を披露。約2カ月間に及ぶ日本滞在での気づきや、現場での微笑ましい交流について、ひとつひとつ言葉を選び、丁寧に語ってくれました。


Official髭男dismさんの音楽を聴きながら

――映画『マッチング TRUE LOVE』で、初めて日本の作品に出るということでの不安はありましたか?

 最初はプレッシャーも感じていましたが、ワクワクの方が大きかったです。昔から日本映画はよく見ていましたし、機会があったら出てみたかったんです。でも、お話をいただいた当時は、今よりも日本語がうまくなかったので、不安はありましたがとにかく日本語の勉強を頑張りました。

――撮影では去年の夏の2カ月間、日本に滞在していたそうですが、印象に残っていることは?

 日本の夏をここまで感じたのは初めてでした。時間があるときは、滞在場所の周辺を、Official髭男dismさんの音楽を聴きながら歩きました。日本の街にあるものは、全部新鮮に見えました。特に、工事現場を眺めるのが面白かったです。工事現場って普通、音が大きい環境じゃないですか。でも、現場の人たちが落ち着いて仕事をされているのが僕にとっては珍しい光景だったんです。日本の夏は日差しが強くて、ちょっと日焼けが心配でしたが、それ以外はすぐに慣れました。

――日本の撮影現場を経験して、気づいたことはありましたか?

 感覚的な違いはあったと思いますが、作品のために全力をかけるという気持ちは同じでした。びっくりしたのは、衣装合わせのときに、スタッフさんがその場にいるみなさんに対して、名前を言ってひとりひとり自己紹介をしてくださるのが韓国ではないことで、その雰囲気を味わうのは初めてのことでした。

――撮影中は日本語でコミュニケーションされたのでしょうか。

 現場の人たちともたくさんコミュニケーションしました。印象に残っているのは、共演者の倉悠貴さんから「狐の嫁入り」って言葉を教えてもらったことです。でも後で考えたら、そんな言葉、ほとんど使わないのですが(笑)。他の方たちともすぐ仲良くなって、休む時間があったら人狼ゲームをやっていました。

――人狼ゲームを外国語でやるのは大変そうですね。

 難しかったですね。人狼が僕のときも韓国語で、「僕じゃない、僕じゃない」ってずっと言っていました(笑)。

次のページ リアルな日本語が知りたくて