『イギリスらしいお菓子』といったらこれ
「イギリスらしいお菓子、といったらこれ」と、息子の朋さんが勧めてくれたのが「レモンドリズルケーキ」。「こちらはイギリスの家庭で見られるケーキ。ドリズル(drizzle)は『霧雨』という意味で、ケーキに細かく穴をあけ、その穴に雨を降らせるようにレモンと黒糖のシロップをたっぷりと回しかけるんです。アーモンドプードルも入っているので、時間が経ってもパサパサになりません。しっとりした味わいを楽しむことができるケーキです」。一口いただいてみるとさっぱりした味わいで、濃厚だけれどレモンの風味によってくどくない一品に。
ドライフルーツ好きにはたまらないお菓子
家庭によって作り方が異なるというフィグロールとデーツロールも絶品。「フィグロールはいちじくをぎっしり詰めて、全粒粉の生地で包んでいます。デーツロールは、デーツを細かく切ってピューレ状にして、サクサクの生地で包んだ一品。フルーツなのに少しあんこっぽいコクのある甘さが特徴的です。どちらもイギリスの家庭的なお菓子なので、『これが正解』という厳密さがない。まさに我が家からのおすそ分けのようなお菓子です」。
真夏の葉山の海岸にぴったりな、イギリスのひんやりデザートもありました。その名は「トライフル」。スプーンで三層をすくって食べると、ひとくちで酸味と甘み、ゼリーとスポンジの食感の違いが楽しめます。華やかなデコレーションを施しているわけではないけれど、思わずおいしいと言ってしまうのがNana’sのスイーツ。「一番上に、サワークリームとクリームチーズ、生クリームを使った、少し酸味のあるクリームでさわやかに仕上げています。二層目はキャラメルのゼリーで、カンロ飴に似たような風味。一番下には、4種類のベリーを煮込んだソースがかかったスポンジケーキが敷かれています」と朋さん。
