30代後半から40代にかけて、これまでにない体の変化を感じることはありませんか。急に顔が熱くなる、夕方になると目がひどく疲れる、理由もなく心がざわついてしまう……。こうした「プレ更年期」特有の症状は、体内の「潤い」が不足し始めているサインかもしれません。

 薬膳の考え方では、加齢やストレスによって体の中の潤いの素である水分が減ると、本来は抑えられているはずの熱がコントロールできなくなり、体の上の方へとのぼりやすくなると考えます。これがほてりやイライラ、そして粘膜の乾燥による目の不調を招く原因となるのです。

 日々のごはんで大切なのは、不足しがちな潤いを補い、高ぶった熱を鎮めてあげること。自分の体に足りなくなっているものを「補う」感覚で食材を選ぶことが、プレ更年期を元気に過ごす秘訣です。今回は、スーパーで手に入る身近な食材を使い、プレ更年期の3大悩みをケアするレシピをご紹介します。


◆ほてりを抑え、潤いをチャージする「トマトと豆腐の胡麻和え」

 顔がカッと熱くなる「ホットフラッシュ」や、のぼせを感じるときにおすすめの副菜メニューです。主役のトマトと豆腐は、どちらも体にこもった余分な熱をクールダウンさせる働きがあります。特にトマトは、喉の渇きを潤し、体に必要な水分を生成する力が非常に高い食材です。

 ここに、不足しがちな鉄分などを補うほうれん草を合わせることで、体のバランスを底上げします。豆腐はレンジで加熱してから焼き目をつけることで、水っぽさが軽減され、食感がよくなり満足感のある仕上がりになりますよ。肌寒い日は、ホットサラダにすることで食べやすさがアップします。

 更年期に向けて女性の体は非常に乾燥しやすくなります。豆腐やトマトのように「冷やす」だけでなく「潤いを与える」食材をセットで摂ることで、肌の乾燥対策にも繋がります。

●材料(4人前)

・トマト:2個
・木綿豆腐:1/2丁
・ほうれん草:2株
・ごま油:少々

<調味料>
・白炒りごま:大さじ1
・合わせ味噌:小さじ1
・砂糖:小さじ1/2
・塩:少々

●作り方

(1)トマトはヘタを取り除き、角切りにします。

(2)ほうれん草は株を切り落とし、4cm長さに切り、水にさらしてアク抜きをします。

(3)木綿豆腐は、食べやすい大きさに切ります。耐熱の器にクッキングペーパーを敷き、豆腐をのせて600wのレンジで2分加熱し、水分を飛ばします。

(4)すり鉢に<調味料>の食材を入れて、よくすり混ぜます。

(5)フライパンを温め、ごま油をしいたら、(3)の豆腐を入れます。表面に焼き色がつくまでじっくり焼きます。

(6)(1)のトマト、(2)の水気をきったほうれん草、(3)の豆腐を入れ、全体をよく混ぜます。ほうれん草がしんなりしてきたら、(4)の調味料を入れます。

(7)よく混ぜたら、器に盛り付けて完成です。

次のページ ◆血を補い、目の疲れと乾燥を和らげる「鯖缶とクコの実のハーブサラダ」