島にカカオ栽培を根付かせたのは何と日本人!
ところで、フィジー土産として人気が上がっている“アンディ・チョコレート・フィジー”をご存じでしょうか? 実はメイド・イン・サブサブ、しかも、それまでチョコレートがなかったフィジーで、特にパティシエでもなかった日本人の図越智仁さんファミリーが考案し、作っているのです。
ちょっとした運命のような出来事から、チョコレート作りは始まったそう。サブサブに移住した図越さんの子供たちが、地元のおばあさんからカカオの実をもらって帰ってきたのがきっかけで、ここで豆が育つことを知り、決してチョコレート作りに適しているとは言えない気温30度になることもあるフィジーにおいて試行錯誤を重ねながら、ようやく完成させました。
油分の少ない上質なチョコレートは、カカオ、サトウキビ(砂糖)など、すべての材料がフィジー産、もちろん無添加です。
電気・水道・ガスのなかったサブサブの村で図越さんは村人の協力を得て、カカオ栽培を復活させました。それにより月収がこれまでの4倍以上になり、インフラを整えるなど、村人たちも希望をもてるようになったそう。図越さんいわく、“世界一美味しく、世界一ハッピーなチョコレート”なのです。
フィジー生まれのチョコレート、食べてみたくなりました? 日本の立花商店(外部サイト)で輸入をしているので、興味のある方はぜひ。
サブサブ島
●アクセス フィジーのナンディ国際空港から国内線で約1時間10分
●おすすめステイ先 ジャン・ミッシェル・クストー・フィジー・アイランズ・リゾート
URL http://www.fijiresort.com/
古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2016.02.13(土)
文=古関千恵子