#30 Mana Island
マナ島(フィジー)

夢に思い描いたような美しい南の島がここに

神々の聖域もある神秘的なマナ島。島の向こうに白く見える海域がバタフライリーフ。蝶のような不思議な形をしたリーフです。

 フィジーの本島、ビチレブ島の西に点在するママヌザ諸島。別名“リゾート・アイランズ”と呼ばれるこの海域には、個性豊かな1島1リゾートが無数に浮かんでいます(なかには1組のみで貸切できる島も)。ビチレブ島にも美しいビーチはありますが、夢に思い描いたとおりの南の楽園風景を求めるならば、離島へ渡るのが正解。海の輝きがまるで違うのです。

 マナ島はママヌザ諸島のなかでもアプローチしやすい1島1リゾート。ビチレブ島の空港から軽飛行機かヘリコプターならば約12分、フィジーまで来てしまえば、気軽に渡れる離島です。

沖に島影が浮かぶノースビーチ。サンセット時もおすすめ。

 300エーカー(約121万平米)の島は東西に細長く、南・北・西にビーチがあります。ダイビングサービスや各種マリンスポーツなどが楽しめるサウスビーチ、水平線に島影がぽつりぽつりと浮かび絵になるノースビーチ、穴場感のあるサンセットビーチ、それぞれに雰囲気が異なり、どの方向から風が吹こうとも、どこかしら穏やかな海がある地形をしています。

もう一方のサウスビーチはマリンスポーツやレストランがあり、活気溢れる雰囲気。

 はじめてマナ島へ行ったのは、思えば今から20年以上も昔のこと。その後も幾度となく訪れているのですが、そのたびに島の美しさに歓声をあげてしまいます。

 島のほぼ全体が見渡せる高台のルックアウトポイントに登ると、美しい浅瀬のリーフや椰子の合間に佇むブレ(客室)が点在する様子が、どこか架空の平和な村のよう。沖のサンドバンク(砂州)の周囲に蝶の形をしたサンゴ礁が広がる”バタフライリーフ”も、空想の世界から抜け出たように神秘的。

キッズから女子、カップルにも愛されるアイランドリゾート。プールの先にはノースビーチが。

2014.11.01(土)
文・撮影=古関千恵子