フランス北東部に位置し、ヨーロッパの交差点ともいわれるアルザス地方。クリスマスツリー発祥の地としても知られ、11月末の待降節になると各地で“マルシェ ド ノエル”が開催されて、街中がクリスマス一色になる。
第2回目は中世の城壁に囲まれた美しい街「リクヴィール」のクリスマスマーケットをご紹介。
» 第1回 幻想的な光に溢れた「コルマール」
» 第3回 贈りもの、もうひとつ「アルザスのワイン」(12/24公開)
一年中“クリスマス”に包まれた小さな美しい街
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コルマール近郊のぶどう畑の中にある、中世の城壁に囲まれた小さな街・リクヴィール。「アルザスの真珠」と謳われ、フランスの最も美しい村にも登録されている。年間通じて約200万人もの観光客が訪れるが、いちばん賑わうのは12月。“マルシェ ド ノエル”を目当てに、国内外から多くの人々が押し寄せてくるという。
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右:プレッツェルなどの郷土菓子も。
一年中クリスマス関連グッズを販売するショップもあり、1995年にオープンして3年後には売り場面積を2倍に拡張したというから、季節のイベントを超えたクリスマス濃度の高さがうかがえる。中世の香りを残す家屋・コロンバージュが連なるメインストリートを歩くだけでも、日常を忘れて気分があがる!
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右:城壁の西端にそびえる“ドルテー”と呼ばれる塔は、13世紀に建設された見張り塔。城壁東端の市庁舎から続くメインストリートの緩やかな坂を上って20分で辿り着く。現在は博物館に。
12月のクリスマス本番を迎え、常設のパティスリーやワインショップ、雑貨店などがクリスマスディスプレイで一層華やかになるのはもちろんだが、お城前の広場に並ぶブースもオーナメントやキャンドルで埋め尽くされて、城壁の中のクリスマスムードは最高潮を迎えるのだ。
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童話の国みたいな“マルシェ ド ノエル”
アルザスからの贈りもの
2015.12.22(火)
photographs=Taisuke Yoshida
cooperation=FranceAgriMer
CREA 2015年12月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
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