都会の街路樹も葉を落とし、朝晩の冷えこみも急激に深まる季節の到来。「小雪」と呼ばれる初冬の昨今、月経時に腰周りの重ダルさを感じませんか。もしかするとその痛みも、冬由来かも……。早めのケアでお大事に!
冬来たりて、痛みを呼ぶ!?
冬になると古傷が痛む、とはよく聞く話。これは一般的に、寒さで血流が悪化するために起こる症状と考えられていますが、漢方の弁証でも同様に、冬の寒さは血流を悪化させ「痛み」を呼ぶ一因として関連づけられています。実は、冬の厳寒期にだけなんとなく起こる痛経(月経痛)もそのひとつ。なぜかといえば……。
治らないじゃん! のその前に……
ここでいう月経痛はあくまでプチ不調の域。季節にかかわらず痛みがある場合は次ページの対策よりまず一度検査を受ける、または個別の体質改善で本気の対策を!
寒気こそ、“気・血”巡りのストッパー
月経痛といえばどうしても「血」の問題とだけ捉えがちですが、漢方での視点はよりマクロ的。「血」も臓腑から生まれ、気というエネルギーで全身を巡り、血中にも「気」が存在すると考えます。
つまりは、「気」「血」はお互いにサポートしあう関係。しかも冬の寒さの影響を受けやすい「腎」は「気」を貯蔵する場所でもあるため、寒気で冷えてしまうと連鎖的に血の巡りも悪化。腰のダルさや月経痛の不調が現れるのも、必然なのです。
2011.11.22(火)