思えば半月ほど前の、あの“ぶり返し残暑”が嘘だったかのように朝晩すっかりひんやりモードの今日この頃。身体もようやく楽になり、活力全開! と思いきや……出ない、苦しい……便秘!? 実はそれすら季節のせい。今回は、そんな苦境からの脱出メンテナンス!

秋だから便秘!? 眉ツバではなく、真実です

 暑くもなく寒くもなく、ようやく過ごしやすい季節に入ったこの時期は、山々も色づきの準備を始め、初露が落ちる「寒露」の頃。とはいえ都会に暮らす現代人は、そんな変化も感じにくいもの。ところが私たちの感覚のセンサーである身体はとても敏感。ちょっとした症状となってSOSを発信しています。この季節の“便秘”も、実はそのひとつ。ウソ!? と思ったあなたのために、その「なぜ?」を解説していきましょう。

“大腸”をも道づれにする!?「乾燥の秋」の罠!

 なぜ秋に便秘? その謎を解くには、やはり季節と臓器の関係が切り離せません。秋が「肺」の働きと深く関わっていることはこれまでに説明してきましたが、実はその「肺」と経絡でつながり、表裏関係にあるといわれる臓器がもうひとつあります。それが、「大腸」。

  乾燥の季節である秋の影響が強まれば、肺の乾燥から秋風邪を招くだけでなく、大腸の乾燥にもつながり、ドライなコロコロ便にもつながる、というわけ。トイレで“産みの苦しみ”を味わう前に、対策を!

次のページ “固っ!”コロコロの兆しに、実践セルフメンテ!

2011.10.02(日)
text:Akane Tanaka