穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
「シイタケ」のベジ丼
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旬のシイタケと、野菜類を合わせてオーブン焼きにし、本みりんと醤油で作る本格的な照り焼きソースを絡めたベジ丼に仕上げます。ヘルシーなのにボリューム満点で玄米ご飯との相性は抜群です! お好みの野菜をたっぷりと、そして薬味、トッピングで色々なバリエーションを楽しんでみてくださいね。
オーブンがない場合はフライパンに薄く油をひいてじっくり焼きましょう。素揚げにしてもおいしいのですが、水分の多いキノコはたっぷり油を吸ってしまうので、カロリーを気にされる方は控えたほうが安心です。
【旬の食材】シイタケ
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「シイタケ」が日本で食用とされたのは室町時代、栽培が始まったのは江戸時代と言われています。
ビタミンB群が多く、また免疫細胞を活性化させると言われているβ-グルカンの一種レンチナンが含まれており、ガンの発育を抑える効果がある他、豊富な食物繊維が余分なコレステロールや糖質などを腸内で吸着し、血中に取り込まれるのを防いでくれるため、糖尿病や高脂血症の予防にも効果があります。
マクロビ的にはキノコ類は総じて陰性に属します。そのため、生のシイタケよりも干しシイタケをよく用いますが、旬ならではの、生シイタケのふくよかな香りと弾力ある歯ざわりは是非楽しみたいもの。
食材を陽性にすると考えられている調理法、例えばじっくり煮込んでキノコ汁にする、高温のオーブンで焼く、など工夫をして旬ならではのおいしさを味わってくださいね。
2015.09.29(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平