カレーラクサを食べるためにトランジット!
クアラルンプール経由便を探した理由はただひとつ。カレーラクサを食べたかったから。私が、マレーシアのカレーラクサをどんなに愛しているかは、以前「だからラクサはやめられない! 何度食べても飽きない辛スープ麺」という記事で書いた。カレーラクサというのは、ココナツカレー風味の辛いスープ麵だ。
クアラルンプールからインドネシアのジャカルタまでのフライトは、マレーシア航空。今回もファーストクラスがなかったものの、クアラルンプールではマレーシア航空のラウンジを利用できる。ラウンジにはカレーラクサがあるに違いないと予想した。
クアラルンプール国際空港でのトランジット時間は約2時間半。以前、この空港で、1時間あまりのトランジットでヌードル店に駆け込んでカレーラクサを食べたこともあった。今回は2時間半あるし、ラウンジに直行すれば楽勝で、けっこうゆっくりできると思っていた。ラウンジはかなり広くて、ソファ席のほかに、食事しやすいイスとテーブルが置かれている一画があった。カウンター内では鍋から湯気が上がっている。
「さっそくオーダーしなくっちゃ」と、いそいそとカウンターに近寄ったら、香りが違う。鍋を見ると、スープが白い! 思わず、「あれ? カレーラクサじゃないの?」と聞くと、「今日はプラウンミー(エビスープ麵)です」と。「えーーーーー! このためにクアラルンプールに降りたのに!!」と、一瞬あわてたものの、ならば、何回か行っているあのヌードル店に行かなくてはっ! と、急いでラウンジを出た。
すると、ラッキーにもその店はラウンジのすぐ隣にあった! その名も「NÖÖÖDLES」。そして、カレーラクサをオーダー。ココナツが効いた濃厚なカレースープに、厚揚げ、卵、もやし、青菜というのが定番。ここでは、私がもっとも好きな卵麺を使っている。「あ~、これが食べたかったのよ~」と、この日6食目を完食して再びラウンジへ。
カレーラクサはなかったものの、このラウンジにはバリスタがいて、挽き立ての豆を使ったおいしいコーヒーを淹れてくれる。カレーラクサにおいしいカプチーノ。クアラルンプールに立ち寄った甲斐があったと、すっかり満足して次のフライトに向かったのだった。
出発時間は20時を回っていた、ジャカルタまでは約2時間。ここでまた機内食が、汗っ。お腹がいっぱいだったけれど、せっかくなのでいただいた。どんなに満腹でも食への好奇心は抑えられない。さすがに7食目の食事は完食できなかったけれど、デザートのマンゴームースはけっこう美味しかった(けっこう食べた、笑)。早朝から空港と空の上をぐるぐる巡って、美味しい麺を食べ歩いて、とーっても楽しい1日だった!
カンタス航空
URL http://www.qantas.com/
キャセイパシフィック航空
URL http://cathaypacific.co.jp/
マレーシア航空
URL http://www.jp.malaysiaairlines.com/
Column
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ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!
2015.09.18(金)
文・撮影=たかせ藍沙