世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。
第103回は、大沢さつきさんが、アウトドアの聖地ユーコンで堪能した大自然、そして新世代コーヒーの味についてレポートします!
見事に色づくユーコンの秋はほんの束の間
ユーコンといえばアウトドアの聖地。カナダ人も憧れる極北、グレートネイチャーの迫力が堪能できるところ。トレッキング、登山はいうに及ばず、カヌー、キャンプ、マウンテンバイク、アラスカへのロードトリップを楽しむ人も多い。近頃ではオーロラを見に出かける日本人ツーリストも増加中で、バリバリのアウトドア派でない人たちもその魅力に気づきはじめた。
北緯60度以北(日本の最北端稚内で約45度)から北極圏へと広がるユーコンの秋は、早い。9月、シラカバやポプラが黄金に染まり、トウヒや松といった針葉樹のダークグリーンと鮮やかな対比を見せると、続いてツンドラの原野がレッドカーペットのごとく真っ赤に染まる。
2015.09.15(火)
文・撮影=大沢さつき