Magnificent View #712
ペリト・モレノ氷河(アルゼンチン)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
アルゼンチンの南部にはいくつもの氷河がある。なかでも、多くの観光客が訪れるのが、ペリト・モレノ氷河だ。全長約35キロ、水面からの高さは平均60メートルにもおよぶ氷河は、ただ巨大というだけでなく、美しい姿で人々を魅了している。
氷河の表面がうっすらと青く輝いて見えるのは、空気をほとんど含まない透明な氷が、青い光だけを反射して他の色を吸収しているため。
近年、各地の氷河は地球温暖化の影響で年々小さくなっているが、このペリト・モレノ氷河は成長と崩壊を繰り返し、その大きさはほぼ変わっていない。そのことから、「生きた氷河」とも呼ばれている。
多くの観光客の目当てが、夏に見られる氷河の大崩壊だ。巨大な氷壁の一部が崩れ、地響きをたてながら静まり返った湖へ落ちていく様子は圧巻。自然の偉大さを見せ付けられる瞬間だ。
文=芹澤和美
