雅楽の音色に合わせて優雅に舞う「舞楽」
私が今夢中になっているもの。それは舞楽です。
能楽師に嫁ぐほど能楽が大好きな私でしたが、さらに歴史の古い舞楽を見るのも大好きでした。
笙(しょう)、篳篥(ひちりき)など雅楽の楽器の雅な音色に合わせ、優雅に長い裾を引いて舞う姿に憧れていました。舞楽の世界観とはどのようなものでしょうか。「舞楽の世界を描いてみたい」と思えども伝統文化は決まりごとの世界ですから、中途半端な知識で描くのはとても危険です。
右:『信西古楽図 柳花苑』。舞は絶え、曲のみ伝わる。
取材するにはその世界に飛び込むのが一番です。
子育てがひと段落した10年前、私は夢の一歩を踏み出し舞楽を習いはじめました。
2015.09.05(土)
文・撮影=中田文花