後祭には、前祭にない魅力も

 2014年に49年ぶりに復活した後祭(あとのまつり)の山鉾巡行は、7月24日に行われます。美空ひばりの「お祭りマンボ」の歌詞にもなっている「あとのまつり」という言葉、祇園祭の先祭(さきのまつり)に比べて山鉾の数が少ないことから、一番ふさわしい時期を逃した、手遅れだ、といった意味で使われるようになったと言われています。

 確かに、前祭の23基に比べて後祭は10基と少ないですが、後祭でしか見られない山鉾もあり、特に150年ぶりに復活した大船山は目玉のひとつです。さらに、華やかな花傘巡行も行なわれます。

 コースは前祭の逆回りで、烏丸御池を出発、御池通を東へ、河原町御池を南下、四条河原町を西へ、烏丸通を越えてそれぞれの鉾町へ帰っていきます。籤改めは、市役所前の御池通北側で行われます。

出発直前、山鉾が控えています。烏丸御池西入る。
後祭も籤改めがあります。
籤を取り出すところ。
籤取らずの橋弁慶山を先頭に巡行が始まりました。

 御池通を東に向かって巡行します。御池通は、歩道が広いので移動もしやすく、比較的ゆったり見られます。東に行くほど人が多くなります。

橋弁慶山は、五条大橋の上で、牛若丸と弁慶が対峙した場面を表しています。
浄妙山。平家物語に出てくる宇治川の合戦が題材です。

2015.07.15(水)
文・撮影=小林禎弘