島内をめぐるならレンタル自転車が便利

プララン島からはわずか15分。高速艇から降り、ラ・パッセの町へ。

 ラディーグ島は南北約5キロ×東西約3キロの菱形のような形をした小さな島です。人口はわずか2000人あまり。その中心地となる西側のラ・パッセの埠頭に高速艇は接岸します。

 船から降りると、にわかに活気あふれる空気に包まれます。乗客たちは看板をもった出迎えの中から自分の宿を見つけ出すと、声をかけ、車に乗り込み、次々と去っていく。賑わっていたのも束の間、再びのんびりとした島のペースに戻ります。

海に近い内陸で見かけた墓地。花を手向けにやってくる島民の姿をよく見かけました。

 ラ・パッセの目抜き通りには数軒の商店と昔ながらのプランテーションハウス、いくつかのゲストハウス、そして随一の豪華リゾートが1軒ある程度。内陸側に入ると民家群がありますが、“町”と呼ぶにはやや難ありという規模かも。

有名でなくても、バンガローから出てすぐのところにお昼寝に格好の美ビーチが。

 島内移動はレンタル自転車が便利です。

 西側の海沿いの道をペダルを漕いでゆくと、セイシェルでよく見かけるタカマカの木の並木道やところどころに小さなビーチが点在しています。どのビーチも幅が狭いながらに巨大な花崗岩が鎮座し、サファイアのようなブルーの海がキラキラ、キラキラ。ゲストハウスから少し歩いただけの、名もないビーチでさえ、思わず心打たれる美しさです。

2015.06.27(土)
文・撮影=古関千恵子