島民とツーリストとが島の時間を共有できる
一般的なアイランド・リゾートは敷地が外部と仕切られ、地元の島民との関係にも見えない壁があるものです。それがカオハガン島では、垣根がないのです。ホームステイというのとも違って、島民とツーリストが一緒に島の時間を共有する不思議な関係が築けます。
マクタン島からバンカーボートで約1時間。島の周囲はごくごく浅瀬のラグーンなので、エンジンを止め、少年たちが竹竿を駆使して船を進めて上陸します。
島民が暮らしているのは島の東側のラウイスという地区。ぶらぶらと散策すると、洗濯物を干す人や、漁から戻ってきた人など、出会う島民は皆気軽に地元のビサヤ語で話しかけてくれます。
島の北西にはポントグという美しいサンドバンク(砂州)があり、日除けの小屋が立ち、日帰りのツアー客向けにみやげ物の屋台も出没。島の人々も何かにつけ集まる活気溢れるエリアです。
2015.05.09(土)
文=古関千恵子
写真=カオハガン島