星空撮影初心者の私でもこんなに素敵な写真が!
同行取材2日目、高砂さんは、参加者からの質問にていねいにカメラの説明をしていた。ボケ感を生かした写真を撮りたいとの質問には、実際にリンゴを使って実演してくださった。「リンゴにピントを合わせて、絞りは開放にするといいですよ」と。それを、私は塩湖に浮いている塩の結晶に置き換えてみた。少人数のツアーならではのパーソナルな指導だった。
右:同じようにして、湖面に浮かぶ塩の華を撮影してみた。湖面を覆う水には塩が溶け込み、ほぼ飽和状態。太陽の光で乾燥した表面が結晶化して塩の華が咲く。
夕方に一度ホテルに戻って夕食をとり、食後に星空撮影に出かけることになった。デザートを食べていたとき、高砂さんが部屋からパソコンを持ってきてくださった。今回撮影したという、星空のタイムラプスを見せてくださった。数時間かけて捉えた星空のきらめきは、吸い込まれそうなくらいの美しさ。大きな画面で発表されることが今から楽しみだ。
食事を済ませると、前日夕景を撮った誰もいない水辺へ向かった。夕方までかなり雲が出ていたのに、夜になるとスッキリと晴れて格好の星空撮影日和となった。空一面を覆うこぼれ落ちそうなくらいの無数の星たち。ときおりきらりと輝きを放つ流れ星。それらが湖面に映って足もとまで輝いているのだ。
さっそく三脚を立てて撮影を開始。シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどの設定のアドバイスから、南十字星やシリウス星雲の場所まで詳しく教えていただいた。今まで星空の撮影の経験がほとんどなかった私でも、適切なアドバイスにより、驚くほどステキな写真を撮ることができた! 高砂さん、ありがとうございました!!
2015.03.10(火)
文・撮影=たかせ藍沙