各地のうまいものが集まるアンテナショップで脱・マンネリ鍋!

 日本各地のお国自慢食材が揃う各ショップで、野菜や肉・魚、スープやタレはもちろん、シメのご飯や麺、お酒やデザートまで、鍋パーティーに欠かせない日本各地のご当地食材を徹底リサーチ。この冬は、東京にいながらにして日本のおいしいもので鍋パーティーを!

 標高3000メートル級の立山連峰と水深1000メートルを超える富山湾。ダイナミックな自然がもたらす多彩な食材を求めて富山県のアンテナショップ「いきいき富山館」に足を運ぶと、冬の鍋パーティーにぴったりの食材がありました。素材の味を堪能できる魚のすり身や、味わい深いお酒・おつまみをショップスタッフの幅智晃さんに教えてもらいました。

 2015年3月に北陸新幹線が開通するニュースで話題の富山県。新幹線に乗って出かける前に、おいしい食材の予習を兼ねて鍋パーティーを開いてみては?

◆ メイン

「まるごと生すりみ(とび魚)」(100g)300円。

 富山県氷見市でとれたキトキト(富山県の方言で「鮮度抜群」)のトビウオを、小骨ごとすり身にした人気商品。

「鍋に入れるつみれといえば、イワシがポピュラーですが、富山ではトビウオのつみれ団子もよく食べられています。脂肪分が少ないトビウオ独特のうまみと弾力を楽しんでください」(幅さん)

 ねぎや白菜、春菊など、たっぷりの野菜とともにいただきたいですね。

◆ だし・調味料

 北前船の寄港地だったことから、北海道産の昆布が豊富に流通していた富山。今でも47都道府県中、昆布の消費量が多い県として知られ、ショップにも10種類近くの昆布が並びます。そして、おいしい昆布だしをとるのにぴったりのこんな商品が。

「とやまの水」(500ml)96円/富山市の上下水道局が販売するペットボトル入り水道水。

 富山は知る人ぞ知る「水」のおいしい地域。富山市の水道水をボトリングした「とやまの水」はなんと、国際的な品質コンクール「モンドセレクション」で2013年、2014年と2年連続で最高金賞を受賞しています。

 おいしさの秘密は、ブナなどの自然林が豊富な立山山麓に水源があること。首都圏に出てきた富山県人のほとんどが、「水道水の味がちがう……」と感じるそう。水道から「おいしい水」が出てくるなんて、富山の人がうらやましい! 鍋づくりにもぜひ取り入れてみましょう。

◆ シメ

「氷見(ひみ)うどん(細麺)」(1本200g)400円。

 氷見うどんは、富山県氷見市周辺に伝わる郷土料理です。強いこしと、お餅のような強い粘りが特徴。写真の商品は細麺なのでゆであがりも早く、鍋のシメにもぴったりです。

2015.01.24(土)
文・撮影=中津川詔子