おせんべいの手焼きに挑戦!
「うるち米のおせんべいの手焼きは、珍しいんです」。
網にのせた生地がくるんとめくれ上がるのを、素焼き専用の重しで押して、まっすぐに。トングで返しながら両面にこんがり焼き目を付けます。
右:じわじわと焼き目がついてくるので、返しながらこんがり焼きます。
焼き上がったら、醤油を刷毛でサッと塗ってパクリ。
香ばしくてパリパリ、サクサク。お米の豊かな芳香がして幸せな気分になれます。焼き立てのおせんべいが味わえる、贅沢なスポットなのです。
「焼く前の生地の、温度と湿度の管理が何より大切。そして、焼く直前の乾燥『焙炉(ほいろ)』がポイントなんです」。
玄米のおせんべいを作り続けて60年。なんと、最近では、イスラム法で許された原料や添加物を使用したハラール認証の商品も作ったのだとか。
そんなアリモトの自信作が「玄米このは」。有機玄米100%で作られたプレーン味を食べると、香ばしくてサクサクで、とてもおいしい。
「本来、玄米100%で作ると、糠臭くて食べてもモゴモゴする感じになってしまうんです。糠臭くないようにゴマを入れているのですが、プレーン味は玄米だけで、ゴマも塩も何も入れずに作っています」。スープにひたしたり、味噌汁に入れたりしてもいいし、サルサソースやオリーブオイルを付けて食べてもおいしいそう。海外へも輸出されて人気があるというのも納得。
食事による体質改善や健康維持をめざす、マクロビオティックや玄米正食を実践する人におなじみなのが「玄米セラピー」。玄米ごはんがわりのシリアルとしても食べられているのだとか。薄くて軽い歯触りでとても食べやすい。お年寄りにも喜ばれる商品です。
「日本だけでなく、EUやアメリカの有機認証も取得して、世界中の“GENMAI”ファンに愛されています」と有元さん。さらに「地産地消。兵庫県産の食材にもこだわっています」とにっこり。
2014.12.28(日)
文・撮影=そおだよおこ