斬新なデザインと実用性を兼ね備えた優れもの

店内には花布グッズが所狭しと置かれており、目移りしてしまいます。

 台北市内にはモダンなセンスで花布を用いた雑貨屋がいくつかあります。中でも高い人気を誇るのが、永康街にある「彰藝坊」というアトリエ・ショップ。女性デザイナーの陳宗萍さんは「台湾花布は人々の明るくて楽観的な気質をよく表現しています。この花布を通して台湾の良さを世界に伝えていきたいのです」と熱く語ってくれました。

化粧ポーチはカラーもいろいろ。友人と色違いでおそろいにするのもよいかも。1個390元(日本円約1,443円)。

 彼女が創り出す花布グッズは、斬新なデザインでありながらも、実用性に富んでいるのが魅力。人気商品はリバーシブルになっている布バッグで、片面は柄の少ないシンプルな生地、もう一方は華やかな模様の生地が用いられています。これはその日の服装や気分によって換えることを考慮しているのだそうです。さらに、ビニール製の化粧ポーチも洗面所など水場で使えると好評です。そのほか、コースターやがま口、眼鏡ケース、パソコンケースなど、ありとあらゆるものが揃っており、その種類に圧倒されます。

バンビ柄の花布も人気。眼鏡ケースは580元(日本円2,146円)。

 台湾の人々が長年愛してきた馴染みの深い「台湾花布」。持っているだけでも心が温かくなり、元気が湧いてくるグッズです。

彰藝坊
所在地 台北市永康街47巷27號
電話番号 02-3393-7330
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜日

片倉真理 (かたくら まり)
台湾在住ライター。1999年から台湾に暮らし、台湾に関するガイドブックや書籍の執筆、製作に携わる。そのほか、機内誌への寄稿や女性誌のコーディネートなども手がけている。2011年に台湾で出版した中国語書籍『在台灣,遇見一百分的感動~片倉真理 旅的手記』(夏日出版社)のほか、共著に『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)、『ことりっぷ海外版 台北』(昭文社)などがある。

2014.12.15(月)
文・撮影=片倉真理