『池袋ウエストゲートパーク』以来、数々の作品を生み出してきた宮藤官九郎さんと磯山晶さん。Netflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』でもタッグを組んだお二人に、年齢を重ねるなかで変わってきた描きたい人物や、次回作が形になるまでのやり取りについて伺いました。連続ドラマと配信作品、それぞれの制作の楽しさや戸惑い、作品への反響との向き合い方にも話が広がります。

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無理して若い子の言葉を調べても、やましい気持ちになる

――宮藤さんと磯山さんが初めて組まれたのは、2000年放送の『池袋ウエストゲートパーク』でした。当時、宮藤さんが描く主人公も若かったですが、その後、主人公の年齢も徐々に上がってきています。宮藤さんご自身の問題意識と、主人公の年代はリンクしているのでしょうか?

宮藤 『監獄のお姫さま』を書いていて、楽しかったんですよね。おばちゃんたちのどうでもいい話ならいくらでも書けるって。

 『タイガー&ドラゴン』の西田(敏行)さんと(笑福亭)鶴瓶さんの関係と、今回の役所さんと濵田さんの関係は、自分が年を重ねていることもあって、似ているようでやっぱり違う視点で書いているんだなと感じました。

磯山 親の世代を主人公にしても子どもはいつも出てきますもんね。多分、今10代の子の話とか作ったら、親の話がめちゃくちゃ濃くなりそうです。10代の俳優の子たちを推している人たちも、作り手として私たちを求めていないと思いますしね(笑)。

宮藤 無理して若い子たちの言葉を調べている時点で、やましいことしているなって気持ちがあります(笑)。調べてもおっさんの使い方になっちゃう。だからドラマ『不適切にもほどがある!』はターニングポイントになりました。どっちの視点も持っていたいとは思いますけど。

磯山 『不適切にもほどがある!』で、阿部サダヲさんが言っていた昭和のギャグについて若い助監督から「これどういう意味ですか?」って質問されたこともありましたよね。

宮藤 そこで「そんなことも知らないの?」って言うのも違うし、「俺、老害でしょ。めんどくさいよね」って言うのも違いますしね。もう黙るしかない(笑)。

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