働く女性を悩ませる、数々の「プチ不調」。病気といえるほどでもない症状だからこそ、その原因と改善法を知り、早めに対処することが大切だ。

 あなたの健康と生活の質をマネジメントできるのは、他の誰でもない、あなた自身なのだから。

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 プチ不調の代表格といえばコレ。重い頭を支え、腕をぶら下げている首と肩の筋肉には、常に負担がかかっている。パソコンを使うデスクワークなどで、こりが慢性化している人も多いだろうが、日々のちょっとした工夫で改善は可能だ。

【こんな生活習慣、体質が原因かも?】
□姿勢が悪い
□長時間のPC作業をすることが多い
□ストレスをためやすい
□痩せすぎ、太りすぎ
□冷えやすい
□運動不足
□自分に合わない枕を使用
□疲れ目を放置している

【症状】
・肩がガチガチに硬くなって痛い
・痛くて首が回らない
・頭や腕が重たく感じる
・腕、背中まで痛い
・頭痛を伴うこともある

筋肉の緊張から血流が悪化して“こり”になる

 こりとは、筋肉がこわばった状態のこと。特にPC作業で同じ姿勢を続けていると、徐々に腰と背中が丸まり、顎を突き出すような姿勢になりがち。そのため頭は体の重心線から前にずれ、頭を支える首・肩・腰の筋肉に余計な負担がかかり、筋肉は緊張して硬くなる。すると筋肉内の血行が悪化して疲労物質がたまり、筋肉はさらに硬くこわばって、痛みが発生してしまう。こりや痛みにより、筋肉はさらに緊張、症状は悪化・慢性化していく。意外なところでは、ブラジャーのストラップや、重いアクセサリーなどで、こりを悪化させている人も多い。

 改善方法は症状にもよるが、基本的にはストレッチなどで筋肉を動かしたり、温めるなどして、血行を促すのがポイント(ただし、寝違えで痛い場合は、動かさずに冷やす)。マッサージは、たまにリラックス目的で行くくらいならいいが、筋肉は強くもむほど硬くなる性質があるので、頻繁すぎると逆効果になることもある。

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2014.08.28(木)
文=伊藤由起
イラストレーション=祖父江ヒロコ
監修=対馬ルリ子

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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